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いつまで続けますか?今の会議/行政書士谷口昌良

「赤字会議」を「黒字会議」に変えるには?

行政書士 谷口 昌良   (リーガルオフィス神戸)

 

「御社では会議をすることで業績アップに繋がっていますか?」

 

この質問への回答が、

“Yes”なら、その会議は「黒字会議」。

“No”なら、その会議は「赤字会議」

と言えるのではないでしょうか。

 

みなさんの会社で、日々当たり前のように行われている会議が、

もし「赤字会議」ならば、その会議をいつまでも同じように続けていくことは、

赤字の垂れ流しということになります。

 

そして、最も恐ろしいことは、会社の中枢を担う経営者や管理職の方が、

この「赤字会議」を続けているという自覚が無いことです。

(経理上の数字として表面化しているものでは無いため)

 

逆を言えば、「黒字会議」が実現できれば、おのずと業績アップに繋がるはずと

言えるわけです。

 

そこで、今日は「黒字会議」に向けてのポイントを整理したいと思います。

 

まず、会議の根本的な見直しが必要です。

この時に重要なのは、会議の「やり方(手法)」を見直すのではなく、

「あり方(本質)」を見直すということです。

 

会議の「あり方」とは、

 

■なぜ会議をするに至ったのか(背景)

■会議を通じて目指すべき到達点(目的)

 

を明確にし、それを出席者全員が理解、共有している状態を作ることです。

文字にすると、たわいないことのように思えますが、これまで会議の改善に関する

ご相談を受けたケースでは、ここができていない(又はできていると思い込んでいる)

会社が多いように思います。

 

「何のための会議なのか分からない」

「なぜ自分が出席しないといけないのか分からない」

「何をどこまで決めるのかが分からない」

 

出席者が上記のような状態では、会議へのモチベーションなど上がるわけがなく、

そんな人たちが集まって行った会議が「黒字会議」になるわけもありません。

 

少なくとも、会議の「あり方(本質)」を見直し、理解、共有した上で、

下記のような「やり方(手法)」の見直しに着手してみてください。

 

1.十分な事前準備

         ⇒資料作成、事前配布、下打合せ など

2.会議場所の環境づくり

         ⇒座席配置、備品類準備、室内環境 など

3.会議ルールの徹底

         ⇒時間厳守、進行手順、発言ルール など

4.議題とゴールの明確化

         ⇒具体的な議題とゴールの設定

5.会議後の進捗管理

         ⇒会議での決定事項に対する検証

6.進行役の配置

         ⇒会議全体の取りまとめ

7.第三者のオブザーバー出席

         ⇒客観的視点からの意見、アドバイス など

 

まずは、みなさんの会社の「今の会議」を振り返るところから始めてみては

いかがでしょうか?

執筆者ご紹介


行政書士 谷口昌良(たにぐち・あきら) 

 

ゼネコン出身の行政書士という特徴を生かし、特に建設業・産業廃棄物関連の許可申請を得意としてます。また、介護事業所との付き合いも多く、介護事業の許可申請についても対応可能です。行政書士も複数体制で、対応の早さとフットワークの軽さが売りです。

 

  1.建設業許可

  2.介護事業許可

  3.NPO・財団・社団法人設立

 

行政書士リーガルオフィス神戸

〒658-0081 神戸市東灘区田中町1丁目15番5号 コマツBILD本山301号

TEL 078-436-1366

https://www.lo-kobe.com/  


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